インフルエンザは冬に流行するウイルス性の感染症ですが、
年間を通じてインフルエンザと似たような症状を引き起こす
「パラインフルエンザ」という感染症があります。
「パラインフルエンザ」は特に小さな子供に感染しやすいので、
流行した時は予防の処置をしておかないといけません。
今回は「インフルエンザ」と「パラインフルエンザ」の
違いや検査方法について調べていきます。
Contents
パラインフルエンザとは?
パラインフルエンザのパラの意味は?
「パラインフルエンザ」の「パラ」ってどんな意味なんでしょう?
医学用語では「疑似」という意味で「パラ」という言葉が付けられています。
つまり、
症状がインフルエンザに似ている
↓
疑似インフルエンザ
↓
パラインフルエンザ
ということでパラインフルエンザと呼ばれています。
パラインフルエンザの種類
ヒトパラインフルエンザウイルスは4つの種類に分類されます。
4つの中で、主に人に感染するのは1~3型で4型はめったに感染しないと言われています。
1~3型に感染した場合、呼吸器の感染症を引き起こします。
1~3型にはそれぞれ流行する時期が決まっています。
1型(HPIV-1)
時期:隔年で流行(近年は西暦の奇数年)
症状:子どもの喉頭(のど)や気管~気管支の炎症。
2型(HPIV-2)
時期:毎年または隔年で秋に流行
症状:子どもの喉頭(のど)や気管~気管支の炎症。1型よりは弱い。
3型(HPIV-3)
時期:毎年、春~初夏に流行
症状:肺炎、細気管支炎
パラインフルエンザの特徴
感染対象は特に小さい子ども。
症状は肺炎・下気道炎・咽頭炎などからくる発熱・咳などで、いわゆる風邪の症状を発症
特効治療薬がないため、一生のうちに何度も感染する。
潜伏期間は1週間程度。
咳などによる飛沫感染で人から人にうつっていきます。
ウイルスは飛沫で1時間、付着した状態で数時間の感染力を保ちます。
インフルエンザとの違いは?
ウイルスの大きさが違う!
インフルエンザウイルスは直径80~120ナノメートルなのに対し、
パラインフルエンザは直径120~500ナノメートルとかなり大きめなので、
一般的なマスクでも十分に感染予防の効果を得られます。
パラインフルエンザにはワクチンがない!
インフルエンザは流行を予測してワクチンを接種することで予防することができますが、
パラインフルエンザのワクチンは現在ではまだ開発段階のため、
生活習慣の中で注意を払って予防に努めるしかありません。
パラインフルエンザには専門薬がない!
インフルエンザには「タミフル」「リレンザ」「イナビル」などの
専門治療薬があり症状を効果的に緩和させることができますが、
パラインフルエンザには専門治療薬がないため、
一般的な処方箋(咳止め・解熱剤・のどの痛み止め・鼻水・くしゃみなどの対症薬)
でしか効果を押さえることはできません。
パラインフルエンザの検査方法
実はパラインフルエンザと確定するための検査は基本的には行われません。
何故かというと、
乳児や高齢者など免疫や抵抗力が低い場合は重篤化することがありますが、
通常の場合、症状は比較的軽く、発症後も栄養を取って2~3日安静にしていれば
治ることがほとんどだからなんです。
病院に行って「あ~、風邪ですね~」って言われた場合、
「もしかしたらパラインフルエンザに感染しているかもしれないな」
っていう程度の感染症だと思っていて大丈夫です。
パラインフルエンザの予防方法は?
パラインフルエンザの予防には「生活習慣の中で感染に注意すること」が大切です。
特に5つのことに注意してください。
1.咳エチケットのためにマスクをする
2.外出後にはうがい・手洗いをする
3.湿度を高く保つ
4.しっかりと心身を休める
5.人混みを避ける
特に免疫力が下がっている場合はウイルスに感染しやすくなるので
日頃から健康的な生活で免疫力を高めておくことが一番の予防になりますよ。
まとめ
今回は「パラインフルエンザ」について調べてみました。
季節の変わり目は体調が変化についていけず、
疲れてしまって体調を崩すことが多くなります。
日頃の体調管理と摂生で健康的な生活ができるように
気をつけましょうね。
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