地震・台風・津波・豪雨・豪雪など、日本に住んでいると様々な自然災害が発生します。
日頃から「いつ起きてもおかしくない」という防災意識を持って、非常用防災グッズと保存食を最低でも家族1週間分は準備しておきたいところです。
しかし、被災したり、避難勧告などで止むを得ず避難所で生活しなければならなくなった場合、間違いなく物が足りなくなります。
こんな時に本当にありがたいなぁと思うのが、全国各地から集まってくる善意の塊「支援物資」です。
では、実際に被災者が「これが欲しかったんだ!」という支援物資をまとめていきます。
被災直後に欲しい物資
被災直後はとにかく最低限の生活物資が必要になります。
班長
◯ 公共機関・企業・団体などがまとめて送ってくれる物資
飲料水:普通の水(1.5〜2Lや500mlのペットボトル)
長期保存食:アルファ米、ビスケット、インスタント(カップ麺等)、レトルト(カレー等)
毛布:災害用、市販品
ブルーシート:3m四方〜7m四方
トイレットペーパー:ダンボール梱包
◯ 個人での送付におすすめな物資
【共通】
ビタミン剤:栄養補助
アルミ蒸着シート:防寒
銀マット:雑魚寝、保温
消毒用アルコール:感染症予防
液体石鹸:身体全般洗えるもの、洗濯
フェイスタオル:手頃な大きさ、洗う水が少量で済む
ウェットティッシュ:何を拭くにも使える
ゴミ袋:ゴミ収集や防水に利用(45L〜90L)
ラップ:食器に巻く、ケガの応急処置
携帯トイレ(袋タイプ):可燃ゴミで捨てられるもの
カイロ:保温
ガスコンロ:ボンベ付き
スリッパ:避難所用
除菌消臭スプレー:感染症予防
【子供・幼児】
紙オムツ、ミルク、哺乳瓶
被災後4日〜1週間程度に欲しい物資
ある程度経過すると、生活環境に慣れると同時にストレスが増加してきます。
水や保存食にも飽きがきて、温食や味付きのものが欲しくなります。一部の方や特に子供はガマンが効かずワガママが出始めます。
最初は物資が貰えるだけで喜んでいた人も、あれが欲しいこれが欲しいと欲が出てきます。
これは生きる為の活力が戻って来ている証だと私は感じていました。
なので、欲求を満たしていく事で次のステージである自立への元気が出てきます。
◯ 公共機関・企業・団体などがまとめて送ってくれる物資
パン・おにぎり:日持ちしない為量は少なめ
生鮮野菜:日持ちしない為量は少なめ
◯ 個人での送付におすすめな物資
【共通】
ボディシート:全身が拭けて脂や汚れを取り除けるもの
洗面具:歯ブラシ、歯磨き粉、T型ひげそり
衣類:下着、服(ジャージやトレーナー)
ティーパック:水出しのお茶等(余り始める飲料水を利用)
【子供・幼児】
ジュース、お菓子(チョコ・アメ等)、おもちゃ(折り紙・ボール等)
【高齢・要介助者】
段ボール:組み立ててベッドやイスとして利用
コレは困る‼︎
【共通】
個人での梱包やビニール梱包した飲料水:箱がグズグズで積み上げ保管ができず場所を取ります。
個人で送られる賞味期限が短く数量の中途半端なもの:数十〜数百人の被災者に行き渡らせることができないことと、食中毒発生の恐れがあるため止むを得ず廃棄する可能性有り。
ごちゃ混ぜのもの:分別している余裕は全くありません。
重過ぎるもの:荷物搬送は自衛官だけでなく役所の職員やボランティアの方々も行うため、重過ぎると時間と体力を浪費します。一箱〜12kgまでにして下さい。
善意はありがたいですが、上記の物は支援する現地の方を苦しめます。
支援物資は「新規購入品」を「丈夫な箱」に「適当な重さ」に梱包して送付して下さい。
まとめ
過去に自衛官として災害派遣任務に就いた時、支援物資を運ぶと被災者の皆さんは深々と頭を下げ感謝の言葉をかけて下さいました。
皆さんの支援の気持ちは荷物に宿り、文字通り管理場所を埋め尽くし溢れんばかりになっていました。
支援者と被災者をつなぎ、復興に力添えができた事に誇りを感じました。
日本人の底力素晴らしいですね。
今回の記載した物はほんの一例です。
この他に義援金や募金による支援も自治体としては必要な物をピンポイントで購入できる為大変喜ばれます。
詳しくはこちらで解説しています。
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