2016年5月8日に東京・有明コロシアムで行われるWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ「井上尚弥」選手が2度目の防衛戦を行います。
対戦相手はメキシコの同級第1位の「ダビド・カルモナ」選手。
「ダビド・カルモナ」選手は2015年12月に行われた「井上尚弥」選手の復帰戦で対戦する可能性がありましたが実際は行われませんでした。
理由は2014年にWBO世界スーパーフライ級王者であった「井上尚弥」選手が右拳ケガの療養のため長期離脱を要したため、復帰戦としてWBOの規定により暫定王座決定戦を実施することとなりました。この時、挑戦権があったのは「ワルリト・パレナス」選手と「ダビド・カルモナ」選手の2人でした。
挑戦相手を選択できる「井上尚弥」選手は、対戦者に「ワルリト・パレナス」選手を選んだため「ダビド・カルモナ選」選手の挑戦権は消滅したのです。
「ワルリト・パレナス」が破れチャンスが回ってきた「ダビド・カルモナ」選手。
ずっと「井上尚弥」選手を研究していたことでしょう。
そんな「ダビド・カルモナ」選手の戦績や試合予想を調べてみます。
「ダビド・カルモナ」選手の戦績は?
本名:ダビド・カルモナ(david-carmona)
生年月日:1991年5月1日生まれ(年齢25歳)
国籍:メキシコ
戦績:27戦20勝(8KO)2敗5分
タイトル:「WBOラテンアメリカスーパーフライ級暫定王座」「WBOラテンアメリカスーパーフライ級王座」「WBOラテンアメリカスーパーフライ級王座」「WBO世界スーパーフライ級ユース王座」「WBO世界スーパーフライ級ユース王座」
「ダビド・カルモナ」選手は、2014年10月にWBOラテンアメリカスーパーフライ級統一王者となり、防衛戦を経てタイトルを返上。
2015年7月4日に正規王者である「井上尚弥」選手が長期離脱している間のWBO世界スーパーフライ級暫定王座決定戦で「ワルリト・パレナス」選手と対戦しましたが、12R判定の結果1-1(115-112 114-114 113-115)で暫定王座獲得に失敗。
その後、2015年6月に再度WBOラテンアメリカスーパーフライ級王座に挑戦して「リカルド・ロドリゲス」選手を下し王座を獲得したのち返上。
今回、WBO世界スーパーフライ級王者のタイトルをかけて「井上尚弥」選手に挑戦します。
試合の勝敗予想と理由は?
【勝敗予想】
海外のブックメーカーが発表している「井上尚弥」選手と「ダビド・カルモナ」選手の試合の勝敗予想は「1.02倍」
「井上の相手に賭けるのは愚かなこと」「試合が終わっても井上は無敗のチャンピオンのままだろう」と断言しています。
簡単に言えば、観衆のみんなは「井上尚弥選手の勝利は確実だ!」と見ているという事です。
世界戦でこれほどまでに勝敗予想がはっきりしている試合というのは中々ありません。
2人の間には世界が認める実力差があるという事ですね。
ちなみに「ダビド・カルモナ」選手が勝利した場合のオッズは17倍、引き分けは34倍となっています。
先輩
でも日本中を敵に回しますよ~!
新入り
班長
【大差の理由は?】
理由について調べてみると、「ダビド・カルモナ」選手は過去に「オマール・ナルバエス」選手に負けています。
この「オマール・ナルバエス」選手は前スーパーフライ級王者で戦績は43勝1敗(27防衛)。
ダウンをしたことがないという絶対王者でした。
「井上尚弥」選手は、この絶対王者「オマール・ナルバエス」選手から2Rの内に4回のダウンを奪い勝利。
さらに療養明けの復帰戦では「ワルリト・パレナス」選手にも2RでKO勝利しています。
つまり、「ダビド・カルモナ」選手が敵わなかった相手2人を「井上尚弥」選手はことごとく粉砕してきていることになります。
これが勝敗予想「1.02」倍という異例のオッズになった理由です。
まとめ
「井上尚弥」選手は「ダビド・カルモナ」選手について「カルモナは足を使うボクサータイプの選手。倒しづらい相手だと思っているが磨いてきたテクニックを見せたい。」と話しており、「最終的にはKOに結びつけたい」と「KO宣言」までしています。
下馬評的には完全に格下扱いとなっている「ダビド・カルモナ」選手。
「井上尚弥」選手は時折見せる「カッとなる状態」を抑え、相手に主導権を握らせなければ勝敗予想が覆ることはないでしょう。
試合が楽しみです。
<追記>
「井上尚弥」選手 12R 判定3-0で勝利 2回目の防衛に成功
「ダビド・カルモナ」選手は下馬評と違って、最終12Rまで見事な打ち合いを繰り広げてくれました。
最後の最後にダウンを喫しましたが、闘志あふれる素晴らしいファイターでした。
「井上尚弥」選手のKOシーンまとめはこちら。香川照之の解説が斜め上です!
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